#味の素社の裏側
追求したのは繊細な味わい。日本の水を最大限生かす「煎」の魅力
商品のブランドストーリーを知って、より味わい深い体験を――。今回は、味の素AGF社が日本の水で淹れたときのおいしさに着目して開発したコーヒー・「煎」についてご紹介。マーケティング担当の木村直紀さんに、「煎」の魅力やこだわりについてお話を伺いました。
日本の水で淹れるとおいしさが最大化する
”日本の味覚に寄り添う、繊細な味わい“をコンセプトにした「煎」。日本の水(軟水)で淹れたときに、香りやおいしさが最大化されるように開発されたコーヒーで、ひと口飲むと、香り高さ、コク、余韻が心地よくおだやかに移ろっていくのを感じられます。
この繊細なおいしさが生まれた背景にあるのは、「京都・世界文化遺産 上賀茂神社の『神山湧水』の存在と、専門家の官能評価だけにとどまらない、徹底した科学的分析と当社の焙煎技術にあります」と木村さんは言います。
「神山湧水」の持つ水質と歴史がきっかけに
「当社が数々の日本の名水を調べた結果、『神山湧水』はコーヒーを香り高く、おいしく淹れるのに適していることがわかりました。軟水で淹れたコーヒーは香り立ちが良く、雑味のないクリアな味わいになるという特徴がありますが、『神山湧水』は軟水の中でもその特徴を出すのに理想的な水質なのです」と木村さん。
さらに、神代の昔から、京都最古と言われる上賀茂神社によって大切に守られてきたという日本らしい背景も「煎」のコンセプトと通じる部分があったとか。こうして、「煎」は「神山湧水」との出会いをきっかけに、日本の軟水の性質を最も活かす味わいづくりを目指していったのです。
日本で好まれる風味設計と高度な焙煎技術
味の素AGF社のコーヒー商品の多くは、風味設計は専門家による官能評価の成分分析をもとに行われます。しかし、「煎」は官能評価だけにとどまらず、日本で好まれる味わいをさらに深くとらえるため、お客様を対象とした嗜好テストを実施。コーヒーが持つ1000種類以上の香り成分と100種類以上の味成分の中から目指すおいしさの成分を特定して、風味設計が行われました。
豆は、香りや酸味に特徴のあるタンザニア産をメインに、コクがしっかりと出る深煎り豆もブレンド。そして、温度を秒単位でコントロールする味の素AGF社独自の焙煎技術(「T2ACMI焙煎®」)によって、その香りを最大限に引き出し、かつ雑味も抑えています。
「『煎』を開封した瞬間の香り、ひと口目を飲む前に鼻に抜ける香り、ひと口目の後に残る香り…。こういった香り立ちの良さも、コーヒーの味わいとして当社が大切にした部分です」と木村さんは言います。
京番茶と似た焙煎香だから、和菓子とも合う
「煎」は、上賀茂神社で提供されていた京番茶もヒントにしてつくられています。”コーヒーと和菓子“は、少し意外な組み合わせだと思われるかもしれませんが、「煎」の持つ香り成分は、京番茶の持つ焙煎香と似ているため、和菓子とも相性が良いのです。
2種類の味を展開する「煎」。木村さん曰く、「やや浅めの焙煎でふくよかな香りとすっきりとした後味の『香醇』はかりんとうやクルミ餅と、やや深めの焙煎でしっかりとしたコクと奥行きのある『濃厚』はどら焼きやまんじゅうとよく合いますよ」とのこと。
休日やゆっくりとした時間に、「煎」で自分を整える
「『煎』の起点となった『神山湧水』のことや、香り・コク・余韻が移ろっていく味わいを感じていただきながら飲むことで、日本の文化や古い歴史あるものに触れたときと同じような心の落ち着きを感じていただけると思います。休日やゆっくりできるときに、ぜひ『煎』を味わっていただきたいです」と木村さん。
それこそが、「煎」の目指すコーヒー体験。そのひとときは、きっと特別な時間となり、自分自身を整えてくれるでしょう。
ギフトや、大事なお客様のおもてなしにも
味の素AGF社が掲げる、日本の味覚を探求した日本の水に合う「JapaNeeds Coffee®」(ジャパニーズコーヒー)を見事に体現化した「煎」。そのブランドストーリーやこだわりを知れば、さらに味わい深いコーヒー体験へと繋がります。日本を感じるストーリー性、そして和菓子とも合う意外性を持つ「煎」は、ギフトにしてもきっと喜ばれますよ。