#プロのひと工夫

いつもと違うは、楽しい。寺井幸也さんの「華やかおうちカレー」

2023.3.22
家庭料理の定番メニューに、新しいアイデアを取り入れてみませんか?いつもと違ったおいしさに、うれしい驚きと発見があるはず。今回は、フードクリエイター・寺井幸也さんに、おうちでできる彩り華やかで斬新なカレーと、付け合わせにぴったりのピクルスを教えてもらいました。

家庭料理の定番「カレー」を”幸也ワザ”で斬新に

常識にとらわれない発想でつくる華やかな家庭料理を得意とし、東京・中目黒にあるお店「YUKIYAMESHI」を主宰する寺井幸也さん。

家庭料理の定番「カレー」について、「カレーは僕も大好き。家でもつくりますし、お店にも食べに行きますよ。使う食材やスパイスの配合によって、味わいが大きく変わるので、つくるのも食べるのも楽しいですよね」と寺井さんは言います。

そんな寺井さんが提案してくれたのは「2種のあいがけカレー」。カレーを同時に2種類と聞くと、ちょっと大変そう…と心配になりますが、ご安心を!見た目の華やかさや味わいはもちろん、手間を減らす工夫も追求するのが“幸也ワザ”。今回はその“幸也ワザ”と一緒にレシピをご紹介していきます。もちろんその日の気分で1種類にだけ挑戦するなど、いろんな楽しみ方をどうぞ。

幸也ワザその1・こだわる。でも手を抜けるところは抜く

寺井さんが教えてくれた「2種のあいがけカレー」は、手が込んでいるように見えますが、2種類ともスープの素を活用しているから驚くほど簡単に仕上がります。

「料理は頑張りすぎると疲れてしまうので、ほどよく手を抜きながら続けていくのが一番。自分や家族のために、楽しくつくってほしいです」と寺井さんは言います。

まず1種目としてご紹介する「海老のビスクカレー」は、「クノール®」ブランパンポタージュ 海老のビスク の濃厚な海老のうま味をベースにしたやや辛口のカレー。

「海老のビスクは家庭ではなかなか手づくりできない味。そんな味わいこそ、スープの素に頼りましょう。簡単に海老の濃厚なうま味をプラスできます」と寺井さん。細かくカットして炒めた野菜からも、たっぷりとうま味や甘みが溶け出て、さらに奥深い味わいに。ゴロッとした海老も入って、食べごたえは充分です。

1種目「海老のビスクカレー」材料(2人分)

クノール®」ブランパンポタージュ 海老のビスク 1袋
ブラックタイガー 4尾
玉ねぎ 1/2個
なす 1本
マッシュルーム 4個
カットトマト缶 200g
にんにく 1片
オリーブオイル 大さじ1
バター 10g
カレースパイス 大さじ2
チリパウダー  適量

〇作り方

1. にんにく、玉ねぎはみじん切りに、なす、マッシュルームは5ミリ角に切る。
2. ブラックタイガーは殻をむき、背わたをとって水洗いし、水気をふき取る。
3. フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れ弱火にかける。
4. 香りが立ってきたら中火にし、玉ねぎを炒める。
5. しんなりとしたら、ブラックタイガーを入れる。
6. ブラックタイガーに火が入ってきたら、バターを加える。茄子、マッシュルームも入れ、炒める。
7. 全体に火が入ったらカットトマト缶、「クノール®」ブランパンポタージュ 海老のビスク、カレースパイス、チリパウダーを入れる。
8. 弱火で2~3回かき混ぜながら15分煮て、完成。

幸也ワザその2・辛口と甘口の対比&ミックスを楽しむ

「あいがけカレーの場合は、辛口と甘口の対比する2種類にすることで、味わいに変化と奥行きが生まれます。最初はそれぞれの味を楽しみ、途中でふたつの味をミックスして食べるとまた違った味わいを楽しめますよ」と、寺井さん。

やや辛口の「海老のビスクカレー」に対して、もうひとつは甘口に仕上げる「スイートコーンカレー」。「クノール®贅沢野菜®」北海道スイートコーン の濃厚で深い甘さに、豆乳や野菜の自然な甘みを重ねたとてもやさしい味わいです。こちらもスープの素を使うので、簡単につくることができますよ。

2種目「スイートコーンカレー」材料(2人分)

クノール®贅沢野菜®」北海道スイートコーン 1袋
玉ねぎ 1/2個
ししとうがらし 8本
じゃがいも 100g
バター 20g
オリーブオイル 大さじ1
無調整豆乳 200mL
カレースパイス 大さじ2
ブラックペッパー 適量

〇作り方

1. 玉ねぎはみじん切り、ししとうがらしはヘタをとり半分に切る。じゃがいもは1センチ角に切る。
2. フライパンににんにくとオリーブオイルを入れて弱火にかける。
3. 香りが立ってきたら、玉ねぎ、じゃがいも、ししとうがらしを中火で炒める。
4. 火が入ってきたら、バターを加え、溶けたら弱火にし、無調整豆乳、「クノール®贅沢野菜®」北海道スイートコーン、カレースパイスを加える。
5. 2~3回かき混ぜながら10分ほど煮る。お好みで、ブラックペッパーをかけて完成。

もっと華やかに。おすすめのトッピング・盛り付け方法

少量の油で揚げ焼きしたお好みの野菜(パプリカ、マッシュルーム、にんじん、アスパラガス、大根など冷蔵庫に余っているものでOK)や、フライドオニオン、ハーブ類(イタリアンパセリ、ディル、刻んだ大葉など)をカレーの上にのせるとさらに彩りもよく、おいしく味わえます。

器の中央にご飯を、両サイドにカレーを盛りつけると、お店で出てくるような仕上がりになりますよ。これで心もおなかも満たされるはず。

幸也ワザその3・旬の食材で香り・色・味を楽しむ

「2種のあいがけカレー」の副菜に、と寺井さんが教えてくれたのが「春野菜の簡単ピクルス」です。
「僕が料理をする上で特に大切にしているのが、旬の食材をふんだんに取り入れること。このピクルスは、香り、色、味のすべてで春を感じられますよ」と寺井さん。ビーツの色があざやかに効いていて、酸っぱすぎないおだやかな酸味と、さっぱりとした後味が魅力です。

ピクルスは日持ちするので、つくり置きするのもおすすめですよ。

「春野菜の簡単ピクルス」材料

スナップえんどう 4本
セロリ 1本
はっさく 1/2個 ※オレンジでも代用可
ビーツ(水煮) 40g

A
白ワインビネガー 250mL
てんさい糖 大さじ2
塩 小さじ2
水 100mL
ブラックペッパー(ホール) 1つまみ
ローレル 2枚
クローブホール お好みで4粒ほど

〇作り方

1. スナップエンドウは筋を取り、沸騰させたお湯で2分ゆでる。冷水にとり、水気を拭き取る。セロリは筋をとり、3センチ幅に斜めにスライスする。はっさくは皮をむき、房から果肉を取り出す。ビーツは1センチ角に切る。
2. 小鍋にAを入れ、5分ほど沸騰させ、酸を飛ばす。(甘い味が好きな方は、てんさい糖を追加しましょう。酸っぱい味が好きな方は、沸騰時間を5分ではなく4分にするなど短くして調整するのがおすすめです)
3. 火を止め、ビーツをいれ熱が冷めるまで耐熱容器にいれておく。
4. 漬け液の粗熱が取れたら野菜を入れ、冷蔵庫で半日ほどおく。

彩り華やかなメニューで、明るく楽しい食卓時間を

“幸也ワザ”の詰まったレシピ、いかがでしたか?スープの素で手間が減らせる、華やかな見た目、野菜たっぷりでヘルシー、旬のおいしさを感じられる…とうれしいポイントがたくさんあります。彩り華やかな食卓は、気持ちまで明るく楽しくしてくれますよ。ぜひ今度の週末にでもつくってみませんか?

インタビューした人
フードクリエイター 
寺井幸也さん

旬の食材を活かした華やかなデリ・ケータリングを提供する「YUKIYAMESHI」を主宰。2015年より「幸也飯」としてケータリング事業をスタート。雑誌やCMの撮影現場を中心に、そのおいしさと見た目の良さが口コミで広がり、大手企業やイベントケータリングを数多く手掛ける。彩り豊かな料理が放つ圧倒的な存在感がInstagramで人気を呼び、企業コラボのレシピ開発や雑誌のフードスタイリングなど「食」を起点にした多才な活躍で業界内外から注目されている。

Instagram(@yukiya.terai)

お店の情報

YUKIYAMESHI

住所 東京都目黒区青葉台1-18-7 カスタリア中目黒T03
電話 03-5422-3518
ホームページ  https://yukiyameshi.jp/