#味の素社の裏側

すべてはうまいスープのために。コーンレンジャーの仕事に迫る

2023.3.29
商品づくりの裏には、おいしさと製法へのこだわりがあります。今回は、「クノール®贅沢野菜®」北海道スイートコーンにも使用しているスーパースイートコーンをご紹介。コーン栽培を担うコーンレンジャーの存在、そしてコーンの鮮度と味わいを活かすために行っていることとは…?北海道の畑から工場で加工するまでをお見せします。

コーンの番人・コーンレンジャーとは

「クノール®贅沢野菜®」北海道スイートコーンにも使用しているスーパースイートコーンは、北海道の中でも特に栽培にふさわしい、主に訓子府(くんねっぷ)や十勝などで栽培されています。コーンレンジャーと呼ばれるスーパースイートコーンの生育担当者と契約農家さんが協力し、大切に育てています。コーンレンジャーは、いわば”コーンの番人“。作付け計画から種まき、栽培管理、収穫までのすべてを担っています。

種まきは時期を見極め、畑ごとに日を変えて行う

コーンの種まきは5月。北海道ではその時期に雪が降ることもあるため、コーンレンジャーは天候や土の状態を注意深く見ながら、種まきの日を判断します。

そして、畑ごとに日を変えて種をまき、収穫の時期を少しずつずらします。理由は、コーンはおいしさのピークが短く、収穫後は甘さが急速に減っていってしまうため。甘さ絶頂期のスーパースイートコーンを最高のタイミングで収穫していくためにはこのような計画的な種まきが欠かせないのです。

毎日、広大な畑を動きまわってコーンの様子をチェック

まいた種の半分くらいが発芽した頃、コーンレンジャーによる生育調査がスタート。コーンレンジャーは、メジャーを片手にすべての畑で株間の距離を計測していきます。そして発芽率を調べ、生産量を予測するのです。この調査にかかる期間、なんと1カ月以上!

その後は生育状態をチェックしながら、生育の良すぎるものと悪すぎるものを手で抜き取って、間引きをします。こうすることで日当たりが一定になり、生育のばらつきが減るのです。このように種まきから収穫までの数か月もの間、コーンレンジャーはほぼ毎日広大な畑の中を動き回り、コーンの様子をチェック。その運動量はかなりのもので、冬の間に増えた体重が4~5kg減るコーンレンジャーもいるほどです。

スーパースイートコーンのおいしさの期限は、収穫後24時間!

コーンが育ってきたら、いよいよ収穫。コーンの収穫日を決めるのも、コーンレンジャーの大事な仕事です。収穫前にはコーンの水分や糖分を計測し、おいしさの基準を満たしているかどうかチェックします。
コーンの最もおいしいタイミング=甘さ絶頂期を見極めたら、専用の機械で実を刈り取ります。コーンは、その日のうちに工場へ運ばれ、職人の手によって良質のものだけが選ばれます。そして、芯から少し離れた部分だけを残してぜいたくにカットします。
その後は、パウダー状に。収穫後24時間以内にパウダー化することで、甘さを逃すことなく旬ならではの美味しさをギュッと閉じ込められるのです。

ちなみに、粒以外のコーンの皮や芯は粉砕して牛の飼料に、そして茎や葉は、畑の肥料になります。コーン1本、丸ごと余すことなく活用しているので、環境にもとても優しいんです。

収穫を終えた後、コーンレンジャーはさっそく翌年の作付け計画にかかります。品種、種をまく日、地域の温度、霜が降りる時期などを考慮して、栽培のシミュレーションを行います。猛暑でも冷夏でもちゃんと収穫するために必要な作業です。

”とびきりのおいしさを届けたい“という想い

“甘さたっぷりのコーンを収穫して、とびきりおいしいカップスープをお届けしたい“。そんな想いを胸に、コーンレンジャーは日々おいしいコーン栽培に励んでいます。

コーン栽培と製法へのこだわりと熱い想いを、ぜひ「クノール®贅沢野菜®」北海道スイートコーンの濃厚な甘さとともに味わってみませんか。