#プロのひと工夫
手づくりアイスコーヒーで“涼”を。おいしい淹れ方とコツを公開
アイスコーヒーの粉選びは、「挽き方」に注目!
さらに知っておくといいのが、コーヒー粉の「挽き方」だそう。「細挽きはしっかりとしたコク、粗挽きはすっきり、中挽きはその中間の味わいに仕上がるので、それもお好みで選びましょう。ちなみに『煎』は中細挽きなので、しっかりとした味わいのアイスコーヒーを淹れることができますよ」と教えてくれました。
「淹れ方」については「『急冷式』と『水出し』の2種類をおすすめしています。それぞれ仕上がりの味わいや一度につくれる量、完成までにかかる時間が異なるので、お好みやシーンに合わせて選んでくださいね」と鈴木さん。 ぜひアイスコーヒーづくりをマスターして、そのおいしさを味わってみませんか?
香り高くクリアですっきりとした味わいの「急冷式」
〇準備するもの
・ドリップコーヒー(コーヒー粉の場合、フィルター、ドリッパーも用意)・氷(グラス8分目までの量。5~6個)
・お湯 100ml
・耐熱グラス(直径7~9㎝の耐熱グラス)
〇作り方
1. 耐熱グラスに氷を入れる。2. ドリップパックをセットする(ドリッパー、フィルター、コーヒー粉をセットする)。
3. お湯を少量注いで20秒ほど蒸らす。
4. 残りのお湯を注ぎ入れる。
「『急冷式』で淹れたアイスコーヒーは、香り高くクリアですっきりとした口当たりが楽しめます。氷が入っているので、ホットで飲むときよりお湯は少なめに。ちょっと濃くコーヒーを抽出するイメージで淹れるのがポイント。また、最後に氷を入れるとコーヒーが飛び散ったり、グラスが熱くなっていて持ちにくくなったりするので、上記のように氷を先に入れておく方法がおすすめです」(鈴木さん)。
低温抽出ならではのまろやかさが楽しめる「水出し」
〇準備するもの
・コーヒーパック・お茶パックにコーヒー粉(250mlの水に対し15g)を入れたもの、もしくは水出しコーヒーパック(1個)
・水(常温がベスト) 250ml
・ポット
〇作り方
1. ポットにコーヒーパックを入れる。2. 水を静かに注ぎ入れる。
3. 冷蔵庫に入れて4~8時間かけてコーヒーを抽出。完成後にコーヒーパックを取り出す。
「低温でじっくりと抽出するため、まろやかな味わいに仕上がります。水は常温がベストですが、もし冷たい水でつくる場合は、抽出時間を少し長めに置いてくださいね。一人でたくさん飲みたいときや、大人数で飲みたいとき、マイボトルに入れて外に持っていきたいときは1ℓくらいでつくるといいでしょう。完成後は、必ずコーヒーパックを取り出すことを忘れずに!入れたままにすると雑味が出てきます。その日のうちに飲み切るようにしましょう」(鈴木さん)。
「煎」濃厚×水羊羹で、ひんやりおやつ時間
“淹れたて”、“手づくり”ならではのおいしさを堪能
ボトルコーヒーや缶コーヒーにはない、淹れたてのおいしさが味わえる手づくりアイスコーヒー。初心者が自己流でつくると濃すぎたり、薄すぎたり……といった失敗が起こりがちですが、ご紹介したつくり方ならその心配もなさそうです。まだ続く暑い夏、手づくりアイスコーヒーで、“涼”を感じませんか?
インタビューした人
味の素AGF株式会社
コンシューマービジネス部
マーケティング第2グループ
鈴木 貴博
「レギュラーコーヒー」商品のマーケティング担当。珈琲を通じて生活者の「ココロ」と「カラダ」の健康に貢献したいという想いで商品開発をしています。趣味はスーパーマーケットで様々な商品を見て回ること。