急激な気温の低下や空気の乾燥、あるいは運動不足などによる血行不良……。今年も、体調管理に十分気を配らなければならない季節がやってきました。特に、風邪・インフルエンザを予防するには、日頃の心がけが大切だといわれています。
ところで、なぜ冬場は風邪やインフルエンザにかかりやすくなるのでしょう? 主な理由としては、
(1) 空気の乾燥により、ウイルスが空気中を浮遊しやすくなる
(2) 喉や鼻の粘膜 が乾き、ウイルスが体内に侵入しやすくなる
(3) 会社や学校、電車内などで、他人からウイルスが感染しやすくなる
(4) 屋内(閉め切った窓)の環境により、ウイルスがまん延しやすくなる
などが考えられます。
そしてもうひとつ、体内の異物(ウイルスや細菌)と戦う、体の抵抗力(免疫力)が低下することも大きな原因とされています。この抵抗力は、20代の頃をピークに、年齢とともに低くなり、50代ではピーク時の半分ほどまで低下するといわれています。
“抵抗力の低下”と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、例えば、下記のような症状に心当たりはありませんか?
□ しっかり寝ても、疲れがとれにくい
□ すぐに口内炎やヘルペスができる
□ 風邪をひくと治りにくくなった
□ 花粉症やアトピーの症状がひどくなった
□ 季節の変わり目など調子を崩しやすい
これらの症状は、“抵抗力の低下”の現れともいわれています。
抵抗力が低下すると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
風邪やインフルエンザを予防するには、抵抗力を低下させないための生活習慣や食事を心がけることが大切です。
ウイルス感染や寒さへの抵抗力をアップする習慣が大切です。
風邪は、喉の痛み、鼻水、くしゃみなどの症状が初期に見られ、熱が出た場合でも、37~38℃の間にとどまるケースがほとんどです。一方、インフルエンザは、香港A型、ソ連A型といった感染力の強いウイルスによって、患者が猛烈な勢いで増えるのが特徴です。また、症状も突然38℃を超える高熱になったり、頭痛や関節痛、筋肉痛などを伴うこともよくあります。