保存食はなぜスゴイ?おいしさもギュッと凝縮
皆さんは、「保存食」と聞いて何を思い浮かべますか? 日本では、古来より「漬ける」「干す」などして食材を加工し、長く保存できるように工夫をしてきました。まさに先人の知恵ですね! そこで今回は、どなたでも気軽にできる「干す」保存食の作り方をご紹介しましょう。
「干す」保存食は、食材を乾燥させることで水分が抜け、微生物の繁殖が抑えられるので長持ちします。さらに、野菜や果物などの場合は食材のかさが減っておいしさ(うま味や甘みなど)が凝縮されるというメリットも! ぜひトライしてみてくださいね。
【1】
100円ショップなどでも売っている、干し網やザルを用意します。キノコ類やナス、柿など秋の味覚やお好みの食材を、乾燥しやすいように2~3mmの厚さに切ります。
POINTサツマイモなどのイモ類は、一度蒸したものを使いましょう。水菜など、すぐに傷みやすい食材は避けてください。
【2】
切った食材を干し網に入れ、天日干し、あるいは室内の風通しが良く、湿気の少ない場所で乾燥させます。天気にもよりますが、3時間ほどで半干し状態に。一晩以上、ほぼ水分が抜けたように見えるまで干すと日持ちしますが、早めに食べ切りましょう。
POINT干し方や湿度などによっては、カビが生えたりする可能性があるのでご注意ください。干した食材は密閉された容器に入れ、冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
旬の野菜や果物など、お好みの素材を天日干しするだけ。料理のバリエーションも広がります。
干した食材の使いみちはさまざま。煮物や炊き込みご飯の材料として加えたり、素揚げしてチップスにしたりするのも楽しそう。この秋は「干す」保存食で、おいしく元気に過ごしましょう!