健やかで元気な髪に! 頭皮のケアがポイント
髪の毛はどのようにつくられる?
年齢を重ねるにつれて、「髪の毛が細くなってきた」「抜け毛が目立つようになった」という方も多いのではないでしょうか。髪は、頭皮の内部にある細胞からつくられます。そう、頭皮は健やかで元気な髪を育てるための大切な土台なのです。
髪も肌や爪などと同じように、新陳代謝を繰り返しています。年齢とともに髪の毛が細くなったり、毛が抜けやすくなったりするのは、正常な髪の成長サイクル※が乱れてしまうことが大きな原因のひとつ。また、ストレスや睡眠不足、栄養バランスの偏り、ホルモンの影響なども髪の成長サイクルを乱す原因となります。
※髪の成長サイクルの期間には、年齢や性別による違いのほか、個人差があります。
頭皮のマッサージと、髪の洗い方や乾かし方のコツ
美しくしなやかな髪を育てるには、その土台となる頭皮のケアが重要です。そこで、頭皮の健康を保つためのマッサージの方法と、上手なシャンプーのコツやドライヤーの使い方をご紹介しましょう。
頭皮のマッサージとは? 頭皮全体をやさしくマッサージすることで、頭皮内部の血行が良くなり、髪にとって大切な栄養素(髪の主成分はタンパク質)が毛根に行きわたりやすくなるといわれています。
生え際から頭頂部に向かって、ごく小さな“らせん”を描きながら、頭皮を引き上げるようにマッサージしていきましょう。 頭皮を傷つけないように、爪を立てず、指の腹を使うのがポイントです。入浴時は頭皮もほぐれやすいので、お風呂に入っているときに行うとより効果的といわれています。
髪を洗うとき シャンプーの際は髪の汚れを落とすだけでなく、頭皮のケアも意識することが大切です。
【1】
まず、お湯だけで予洗いをして髪や頭皮についたホコリ、皮脂などの汚れを落としましょう。予洗いをすることでシャンプー剤が泡立ちやすくなり、濡れた髪の表面がこすれ合って傷ついてしまうことを防げます。
【2】
シャンプー剤を手に取って、よく泡立ててから使います。髪をゴシゴシと洗わずに、泡と共に頭皮を指でもみ込みながら、やさしくマッサージするように洗いましょう。
【3】
シャンプー剤が頭皮に残っていると、臭いや頭皮のトラブルの原因になることも。しっかりすすいでから、髪の束を両手で挟むようにして水気を取っておきましょう。
髪を乾かすとき 髪が濡れたままだとダメージを非常に受けやすいうえに、頭皮が冷えて血行が悪くなってしまうので、すばやく乾かすことが大切です。また、髪と頭皮をしっかり乾かすことで、雑菌の繁殖や臭いの発生を防ぐことができます。
浴室の中で、あるいは浴室を出てからタオルドライをすることで、ドライヤーを使う時間を短くして、髪や頭皮への負担を減らすことができます。よく乾いたタオルを頭全体にかぶせて、指の腹で髪や頭皮をやさしく押さえながら、残っている水分を吸い取りましょう。
ドライヤーを使うときは、髪の間に指を挟み入れて、頭皮から髪が立ち上がるようにしながら、まず根元のあたり(頭皮から近い部分)を乾かすのがコツです。ドライヤーの熱がひとつの箇所に集中しないよう、ドライヤーを振りながら温風を当てましょう。
最後にドライヤーの冷風を髪全体に当てると、髪が落ち着いてヘアスタイルを仕上げやすくなります。