特集 1 なるほど! 健康レポート

健やかで元気な髪に!
頭皮のケアがポイント

髪の毛はどのようにつくられる?

年齢を重ねるにつれて、「髪の毛が細くなってきた」「抜け毛が目立つようになった」という方も多いのではないでしょうか。髪は、頭皮の内部にある細胞からつくられます。そう、頭皮は健やかで元気な髪を育てるための大切な土台なのです。

髪も肌や爪などと同じように、新陳代謝を繰り返しています。年齢とともに髪の毛が細くなったり、毛が抜けやすくなったりするのは、正常な髪の成長サイクルが乱れてしまうことが大きな原因のひとつ。また、ストレスや睡眠不足、栄養バランスの偏り、ホルモンの影響なども髪の成長サイクルを乱す原因となります。

髪の成長サイクル

※髪の成長サイクルの期間には、年齢や性別による違いのほか、個人差があります。

頭皮のマッサージと、髪の洗い方や乾かし方のコツ

美しくしなやかな髪を育てるには、その土台となる頭皮のケアが重要です。そこで、頭皮の健康を保つためのマッサージの方法と、上手なシャンプーのコツやドライヤーの使い方をご紹介しましょう。

頭皮のマッサージとは?
頭皮全体をやさしくマッサージすることで、頭皮内部の血行が良くなり、髪にとって大切な栄養素(髪の主成分はタンパク質)が毛根に行きわたりやすくなるといわれています。

生え際から頭頂部に向かって、ごく小さな“らせん”を描きながら、頭皮を引き上げるようにマッサージしていきましょう。
頭皮を傷つけないように、爪を立てず、指の腹を使うのがポイントです。入浴時は頭皮もほぐれやすいので、お風呂に入っているときに行うとより効果的といわれています。

髪を洗うとき
シャンプーの際は髪の汚れを落とすだけでなく、頭皮のケアも意識することが大切です。

【1】

まず、お湯だけで予洗いをして髪や頭皮についたホコリ、皮脂などの汚れを落としましょう。予洗いをすることでシャンプー剤が泡立ちやすくなり、濡れた髪の表面がこすれ合って傷ついてしまうことを防げます。

【2】

シャンプー剤を手に取って、よく泡立ててから使います。髪をゴシゴシと洗わずに、泡と共に頭皮を指でもみ込みながら、やさしくマッサージするように洗いましょう。

【3】

シャンプー剤が頭皮に残っていると、臭いや頭皮のトラブルの原因になることも。しっかりすすいでから、髪の束を両手で挟むようにして水気を取っておきましょう。

髪を乾かすとき
髪が濡れたままだとダメージを非常に受けやすいうえに、頭皮が冷えて血行が悪くなってしまうので、すばやく乾かすことが大切です。また、髪と頭皮をしっかり乾かすことで、雑菌の繁殖や臭いの発生を防ぐことができます。

【1】

浴室の中で、あるいは浴室を出てからタオルドライをすることで、ドライヤーを使う時間を短くして、髪や頭皮への負担を減らすことができます。よく乾いたタオルを頭全体にかぶせて、指の腹で髪や頭皮をやさしく押さえながら、残っている水分を吸い取りましょう。

【2】

ドライヤーを使うときは、髪の間に指を挟み入れて、頭皮から髪が立ち上がるようにしながら、まず根元のあたり(頭皮から近い部分)を乾かすのがコツです。ドライヤーの熱がひとつの箇所に集中しないよう、ドライヤーを振りながら温風を当てましょう。

【3】

最後にドライヤーの冷風を髪全体に当てると、髪が落ち着いてヘアスタイルを仕上げやすくなります。