花粉症の季節を乗り切ろう! つらい症状を和らげるには?
花粉症は季節性アレルギー性鼻炎
少し寒さが和らいできたかな……と感じる頃、何だか目がショボショボ、鼻がグズグズ。こうした花粉症に悩まされている人は国民のおよそ4人に1人ともいわれています。以前は働き盛りの大人に多く見られましたが、子どもの花粉症も年々増えているようです。
花粉症はアレルギー反応の一種。スギなどの花粉が目や鼻から侵入してアレルゲン(抗原)となり、それに対抗しようとする体内の免疫システムが過剰に反応して、涙や鼻水でアレルゲンを洗い流そうとしたり、くしゃみで体外に出そうとします。その結果、鼻水やくしゃみ、鼻づまり、目のかゆみや異物感といった症状が現れます。原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状が見られることから、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
日本は南北に細長い地形のため、スギ、ヒノキ、シラカンバなど花粉症の原因となる植物や花粉の飛散時期にも地域差があります。
一日の中で心がけたい花粉症対策のポイント
花粉の季節を少しでも快適に過ごすためには、日常生活の中でちょっとした対策を心がけることが大切です。
朝
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朝起きたら、テレビやインターネットなどでその日の花粉の飛散情報をチェック。週間予報は、1週間の計画(週末の過ごし方など)を立てるのにも役立ちます。
身支度の際、表面に凸凹のある衣服は花粉が付着しやすいので、ウール素材の上着やニット製品などには気をつけましょう。一番上に着るコート類は、ツルツルした素材の物がおすすめです。
昼
花粉がよく飛ぶのは、11時から15時の間。この時間帯の外出はなるべく避けましょう。
外出する際は、花粉対策用のめがね・マスクを着用したり、帽子をかぶって花粉をガードしましょう。
部屋の換気をするとき、窓は開けても、花粉が入り込まないようにカーテンは閉めたままにしておきましょう。
花粉がよく飛ぶ時期は、ベランダや庭での布団干しはなるべく避けたいところ。布団乾燥機を活用するのもひとつの手です。また、洗濯物も屋内干しや乾燥機の利用を検討してみましょう。
夜
家に帰ったら、玄関のドアを開けて室内に入る前に、ブラシなどでコートや上着、帽子に付着した花粉を払い落としましょう。
花粉症はアレルギー反応ですが、自律神経の乱れによって鼻水や目のかゆみなどの症状が悪化することがあります。質の良い睡眠をとって自律神経を整え、免疫力が低下しないようにしましょう。
花粉症 Q&A
Q:花粉症と風邪の症状の違いは? A:花粉症も風邪も、鼻水やくしゃみなどが出ますが、花粉症の場合は発熱することはまれです。また、目のかゆみや充血、涙などは花粉症の特徴といえるでしょう。
Q:家の中でも花粉は飛ぶの? A:窓や玄関から花粉が入り込むほかに、衣服や帽子などに付着した花粉が部屋の中に舞い散ることもあります。床を掃除するとともに、机の上などホコリが溜まりやすい場所も拭き掃除をしましょう。
Q:花粉症と運動は関係がある? A:花粉が飛散する時期に外出を控えた結果、運動不足になり、免疫力が低下する恐れも。室内でできる体操やエクササイズなどで、日常的に体を動かすようにしましょう。