代謝をアップさせて、 アクティブに動ける体に!
私たちの体と代謝の関係
外に出かける機会が減り、屋内で過ごす時間が増えると運動不足になりがちですね。体を動かすのがおっくうになって、気がつけばおなかがポッコリ……という方もいらっしゃるかもしれません。今回は、私たちの体と「代謝」の関係についてお話しします。
代謝とは、体内に摂り入れた食べ物の栄養をエネルギーに変える働きのこと。この代謝によって消費されるエネルギーは、大きく3つに分かれています。まず、「基礎代謝」とは生命活動の維持に必要なエネルギーのことで、1日に消費されるエネルギーの6割ほどを占めています。そのほかに、日常の身体活動による代謝が約3割、食べ物の消化・吸収の際に消費されるエネルギーが約1割となっています。
このうち、基礎代謝は10代後半の頃をピークとして、以後は少しずつ低下していきます。その大きな原因のひとつが、加齢による筋肉量の低下です。また、日常の身体活動による代謝は、「1日のうちに、どれくらい体を動かしたか」によって変動。運動不足の状態が長く続くほど、脂肪がたまりやすくなります。
加齢とともに基礎代謝が低下していくと、脂肪がたまりやすい体に。
代謝アップのために食事や運動で心がけたいこと
「おなかポッコリ」を解消するために食事を極端に制限して運動もしないでいると、筋肉量が減り、代謝による消費エネルギー量も低下。すると、一時的にやせたように見えても、リバウンドする可能性が高くなります。代謝をアップさせるためには、食事と運動の両面からアプローチすることが大切です。
筋肉のもとになるたんぱく質や、代謝をサポートする栄養素を摂る
栄養バランスのよい食事を基本として、筋肉のもとになるたんぱく質や、代謝をサポートする働きのあるビタミンB群が豊富な食べ物を摂りましょう。
たんぱく質やビタミンB群を多く含む食材の例
豚肉、レバー、卵、乳製品、青魚、大豆食品(納豆など)
日々の生活の中で消費エネルギー量を増やす
筋トレやエクササイズ、ウォーキングなどを続けることは代謝の維持・向上のためにも大切ですが、日々の生活の中でもエネルギーの消費量を増やすことができます。次のような“生活活動”によるエネルギー消費を意識してみましょう。