美しく元気な髪をつくる髪と頭皮のケア
髪が生まれ変わるヘアサイクルとは?
年齢を重ねるにつれて、「最近、髪の毛にコシがなくなった」「抜け毛が目立つようになった」という方もいらっしゃるかもしれません。髪はもともと、皮膚の細胞が変化してできたもの。皮膚が常に生まれ変わっているように、髪も新陳代謝を繰り返しています。1本の髪の毛が成長を始めて太くなり、やがて抜け落ちるまでの一連の流れをヘアサイクルといいます。
ヘアサイクルで見る髪の成長プロセス
※ヘアサイクルの周期には性別や年齢による違い、個人差があります。
美しく元気な髪を育むためには、髪が育つ土台となる頭皮を健やかに保つことが大切です。
髪と頭皮のケアのポイント
髪を洗うとき
シャンプーを使って髪を洗うときは、髪の汚れを落とすだけでなく、頭皮のことも意識しましょう。
【1】シャンプーを使う前に、お湯だけで予洗いをして髪や頭皮についたホコリ、皮脂などの汚れを落としましょう。予洗いをすることでシャンプーの泡立ちが良くなり、摩擦による髪への刺激を減らすことができます。
【2】シャンプーは手のひらや泡立て用のネットなどでよく泡立ててから使います。爪を立てず、指の腹の部分を使って、泡とともに頭皮をもみ込みながら、やさしくマッサージするように洗いましょう。
【3】シャンプー剤などが頭皮に残っていると、臭いや頭皮のトラブルの元になることもあります。シャンプーやトリートメントなどを使った後は、すすぎ残しがないように十分に洗い流しましょう。
髪を乾かすとき
髪が濡れたままだとダメージを非常に受けやすいだけでなく、頭皮が冷えて血行が悪くなり、髪の成長にも影響します。また、髪と頭皮をしっかり乾かすことで、雑菌の繁殖や臭いの発生を防ぐことができます。
【1】髪を洗い終えたら、タオルを頭全体にかぶせて十分に水分を吸い取ります。タオルでゴシゴシとこすると髪や頭皮を痛めてしまうので、やさしく押さえるようにタオルを当てるのがコツです。
【2】ドライヤーを使うときは、髪の間に指を挟み入れて、髪が頭皮から立ち上がるようにしたまま、髪の根元あたりを乾かしましょう。ドライヤーの熱風を近づけ過ぎないようにご注意ください。
髪と頭皮を意識した生活習慣を心がける
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髪の毛の主な材料となるのが、タンパク質(主成分はアミノ酸)です。肉や魚、大豆、卵などタンパク質が豊富な食品も含め、栄養バランスの良い食事をとることが、健やかな髪づくりにも役立ちます。
ストレスや無理なダイエット、喫煙などは、頭皮の健康に悪い影響を与えます。ストレス解消のために運動を続ける、規則正しい生活を送る、質の良い睡眠をとるなど、髪と頭皮にやさしい生活習慣を心がけましょう。