元気な毎日の原動力! 腸内環境を整えよう
「何となく調子が悪い」 その理由は?
夏も終わりに近づくにつれて、だるさや疲れを感じることが増えてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。例えば、次のような生活習慣に心当たりはありませんか?
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冷たい物をよく口にする。
一日中エアコンの効いた部屋で過ごすことが多い。
屋外に出ることが少なくなり、あまり運動しなくなった。
こうした生活習慣が長く続くと、体温や内臓の働きをコントロールする自律神経のバランスが乱れやすくなります。その結果、血行不良などによって腸の働きが鈍くなり、全身の冷えや食欲不振、体のだるさなど、「何となく調子が悪い」と感じることが増えてくるのです。
元気な腸は健康の要。消化・吸収だけでなく、 免疫力を維持する上でも大切な働きをしています。
残暑にも負けず、全身の健康にとって重要な働きをする腸を元気に保つために、次のようなポイントを心がけてみてはいかがでしょうか。
体の冷えを防ぎ、自律神経を整える
屋外と屋内の温度差に注意する
暑さの厳しい屋外と冷えた室内との大きな温度差は、自律神経が乱れる大きな原因のひとつ。室内の温度は、屋外と屋内の温度差が5℃以内におさまるようエアコンを設定しましょう。エアコンの設定を変えられない建物の中などでは、上に羽織るものを1枚用意しておくと、体の冷え過ぎを防げます。
冷たい物を摂り過ぎない
水分を補給する際は、常温か、適度に冷えたものを少しずつ、こまめに摂りましょう。氷をたくさん入れた冷たい飲み物を摂り過ぎないようにご注意ください。また、夏は冷やした麺類などを食べることも多いかと思いますが、熱を加えた温かい食材や汁物なども意識して摂るようにしましょう。
自律神経を整える
夏はシャワーで済ませることが多いかもしれませんが、ぬるめ(38~40℃程度)の湯船にゆっくり浸かることで自律神経のバランスを整える効果が期待できます。また、就寝の1~2時間前に湯船に入って深部体温を上げることで、就寝時にしっかり深部体温が下がり、ぐっすりと眠れるようになります。
腸内環境を整えて、免疫力をアップ
健やかな体を維持するには、体の中に入り込んだウイルスや細菌と戦う力=免疫力を高めておくことが大切。この免疫力の働きをサポートしてくれるのが“腸内環境”です。近年のさまざまな研究により、腸内に存在する数百兆にも及ぶ種々の細菌、すなわち腸内細菌が私たちの健康や病気に深く関わっていることがわかっています。
この腸内細菌は、大きく善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん:腸内環境によって働きが変わる)の3種類に分けられます。また、腸内細菌のバランスには個人差があり、日頃の食生活やその時々の体調、あるいは年齢などによって変化していくといわれています。免疫力をアップするためには、腸内で善玉菌が優勢な状態を保つことが重要です。あなたも、腸内環境を整える“腸活”を始めてみませんか。
腸内で善玉菌が優勢な状態を保っていることが大切です。
乳酸菌やビフィズス菌を摂る
善玉菌としてよく知られているのが、乳酸菌やビフィズス菌。乳酸菌はヨーグルトや乳酸菌飲料、チーズといった発酵食品に多く含まれています。また、味噌や漬物(ぬか漬けやキムチなど)にも植物由来の乳酸菌が含まれています。ビフィズス菌はもともと体内に存在していますが、ビフィズス菌を配合した乳製品などで摂ることもできます。
さまざまな食品から食物繊維を摂る
野菜や果物、豆類、キノコ類、海藻類などに多く含まれる食物繊維は、スムーズな便通を促すなど、腸の働きを活発にしてくれます。さらに、食物繊維には腸内細菌のエサになるという大切な役割もあります。特定の食品に偏ることなく、さまざまな食品からバランス良く食物繊維を摂るのがよいでしょう。