特集 1 なるほど! 健康レポート

花粉症の季節を乗り切る!
屋外・屋内での対策は?

花粉症はアレルギー反応のひとつ

毎年、暖かくなってくる頃に鼻がムズムズ、目がショボショボ……。くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを引き起こす花粉症に悩まされる人の数は、年々増えているといわれています。

この時期の花粉症の原因は、スギやヒノキなどの花粉。空気中にただようスギ花粉が目や鼻から体内に侵入すると、アレルゲン(抗原)となった花粉に免疫システムが過剰に反応することがあります。花粉症の症状は、このアレルゲンを体外に出そうとする働きで、くしゃみや鼻水、涙などの反応が現れます。季節性のアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎とも呼ばれています。

また、花粉症の症状が現れる時期もさまざまで、少し花粉が飛んだだけで症状が出る人もいれば、たくさんの花粉が飛んだときに症状が出る人もいます。また、くしゃみ・鼻水が出やすい人や、鼻づまりになりやすい人などタイプの違いもあり、それらの症状も軽症から重症に分かれます。

花粉症のタイプや、症状の重さもさまざま。
初期の軽い症状の場合、気づかないこともよくあります。

花粉症対策で気をつけたいポイントとは?

屋外だけでなく、屋内にいるときも心がけたい花粉症対策をご紹介します。

花粉を寄せつけないための工夫

花粉が侵入しないように、めがねやマスクを着用しましょう。着用の際は、めがね・マスクと、目や鼻の間にすき間を作らないことが大切です。また、花粉症専用のめがね・マスクを使うと花粉をガードする効果がより高くなります。

ウールやケバ立った素材の衣服・帽子は、花粉が付着しやすくなります。外出時は表面がツルツルした化学繊維の物を着用するとよいでしょう。

花粉情報に注意して、飛散量の多いときは、なるべく外出を控えましょう。

花粉を持ち込まない・入り込ませないための工夫

屋内に入るときは、服や帽子にブラシをかけて、花粉を払い落としましょう。

帰宅時には手や顔を洗い、うがいをしましょう。

窓やカーテンは全開にしないように。空気の入れ替えのときは、窓を開ける幅を狭くしましょう。

洗濯物を外干しすると花粉が付着しやすくなるので、部屋干しがおすすめです。外に干した物は、はたいて花粉を落としましょう。

こまめに掃除をして、花粉が室内にたまらないようにしましょう。空気清浄機を活用するのもひとつの方法です。

日頃の習慣と食生活で心がけたいこと

不規則な生活やストレスの積み重ね、睡眠不足、過度の飲酒などは、花粉症を含むアレルギーの症状を悪化させるといわれています。十分に睡眠をとり、規則正しい生活を心がけて健やかな毎日を過ごしましょう。

食生活の面では、栄養バランスのよい食事が基本。免疫力を高める健康成分としては、乳酸菌(ヨーグルトなどに多く含まれる)が知られています。乳酸菌を含む食材を取り入れるのもよいでしょう。