厳しい暑さの日が続いた8月も、もう終わり。9月に入れば朝晩も涼しくなり、体調も万全に……となればうれしいのですが、夏の疲れがなかなか取れず、むしろたまっていくように感じる方もいらっしゃるかもしれません。実は、こうした“夏バテ”が起きるパターンにもさまざまなものがあるようです。
夏のはじめ、6月の下旬から7月の上旬にかけては、気温が急激に上がります。このとき、体がまだ夏の暑さに対応しきれず、だるさや疲れを感じるのが“初夏の夏バテ”です。そして夏本番を迎えてからの時期は、日中の最高気温とエアコンを効かせた室内(オフィスや電車・バス・車の中、自宅など)の温度差などによって体の不調が生じるパターンが多くなります。
さらに、これからの時期に気をつけたいのが、残暑も和らいできた頃に現れる“遅い夏バテ”。これは、夏の間にたまっていた疲れがドッと出るパターンで、秋バテとも呼ばれます。夏の盛りの間は元気だった方によくみられるので、「この夏は調子がよかった」という方も油断はできません。
これらの夏バテの大きな原因は、体のさまざまな機能を調節する「自律神経」の乱れです。加えて、夏場は体力の消耗が激しいにもかかわらず、食欲が衰えて栄養不足に陥りやすいことも原因のひとつ。今のうちに体調を整え、元気に秋を迎えたいですね。
夏の間にたまった疲れが出てくる頃。体を十分にいたわりましょう。
夜更かしなど、生活リズムの乱れも夏バテの原因になります。