毎日何気なく行っているシャンプーですが、シャンプーの方法を間違えていると、抜け毛やパサパサ髪などの原因にもなります。
今回は、髪を健やかに保つための正しいシャンプーの方法をご紹介します。
雑誌やウェディングなどのヘアメイク、メイクスクール講師など、幅広く活躍。
髪よりも頭皮をきちんと洗うことが大切なのです。
シャンプーは"髪を洗うこと"だと思われがちですが、真の目的は"頭皮の汚れを落とすこと"にあります。頭皮は皮脂の分泌が多く、この皮脂をしっかり落とさないと雑菌が繁殖し、臭いやかゆみの原因になります。また、皮脂が毛穴を詰まらせることで抜け毛の原因にもなるのです。
ゴシゴシと洗えば、洗髪後はスッキリ、さっぱりした感じになりますが、頭皮汚れやシャンプー剤の落とし残しがあると髪のトラブルにもつながります。頭皮マッサージをするような感覚でていねいにシャンプーをすることで、頭皮の血行を促し、健やかな髪を維持する土台作りにも役立ちます。
日頃、何気なく行っているシャンプーですが、その目的を理解して、健やかな髪を維持しましょう。
髪の毛についたほこりなどの汚れは湯洗いすれば8割程度は落ちてしまいます。
プレシャンプーで髪の毛の、シャンプーで頭皮と皮脂の汚れを落とすという2ステップのシャンプー法を実践してみてください。
ブラッシングする
シャンプー前には目の粗いブラシでブラッシングしましょう。髪のもつれをほぐし、頭皮の汚れやフケを浮かび上がらせ、汚れが落としやすくなります。
湯洗いする
最初に38°C程度のぬるめのお湯で湯洗いします。シャワーヘッドを地肌に当て、2~3分程度かけて全体をていねいに洗い流します。
しっかり泡立てる
シャンプー剤を適量とり、手のひらでしっかり泡立てます。シャンプー剤をそのままのせると全体にいきわたらなかったり、洗い残しの原因になったりします。
地肌からつけていく
泡立てたシャンプー剤は、地肌から全体につけていきましょう。特に後頭部はいきわたりにくいので、ロングヘアの人は髪をめくってつけるようにしてください。
頭皮を指の腹で洗う
頭皮をしっかり洗うことで、自然と髪の毛も洗うことができます。指の腹を使って、頭皮をマッサージするようにていねいに全体を洗いましょう。
しっかりとすすぐ
3~5分程度かけて、ていねいに洗い流しましょう。指の腹を使いながら地肌からしっかり洗い流し、すすぎ残しがないようにしてください。
トリートメント
トリートメントは地肌ではなく髪の毛につけます。水気をしっかり切ってから、毛先を中心に美容成分がしっかり浸透するよう、もみこむようになじませ、しばらく時間をおいてからやさしく洗い流しましょう。
ドライ
ぬれた髪は一番弱い状態。髪にダメージだけでなく、頭皮乾燥にも悪影響を及ぼします。洗髪後はすぐにタオルでよく乾かします。擦らずポンポン叩くようにするのがポイント。タオルドライ後は自然乾燥ではなくドライヤーでしっかり乾かしましょう。
頭皮ケア
健やかな髪を維持するには、土台となる頭皮ケアも大切。頭皮をマッサージすることで血行がよくなり、抜け毛などを防ぐことができますので、育毛ローションなどでしっかりマッサージしましょう。
乾燥ケア
空気が乾燥しがちな寒い季節は、髪の毛も乾燥気味になります。髪の乾燥は切れ毛などの原因になりますので、ヘアオイルを髪になじませる等、髪の毛の乾燥を防ぎましょう。
\髪のビューティ・ポイント/
ぬれた髪はキューティクルが開いてしまい、傷つきやすく繊細。ドライヤーの温風を当てている時も開いた状態ですが、温風後に冷風を当てることでキューティクルが引き締まり、髪にツヤが出ます。
また、寝ぐせもつきにくくなり、翌朝のスタイリングも楽に!半乾きで湿気が残ったままだと、頭皮に雑菌が繁殖しやすく、フケ、かゆみ、臭いの原因にもなりますので、水分はドライヤーで乾かすのが◎。